税理士に聞く 起業のために大切なこと

“私は運が良い”の気持ちでプラス発想で事業を行ってください。 税理士法人 トップ会計事務所 代表税理士 増山雅久

起業家としての心構えとは?

「謙虚な気持ち」「感謝の気持ち」「現場主義」の3つが大事

私がいつもアドバイスしていることがあります。それは「謙虚な気持ち」「感謝の気持ち」「現場主義」の3つです。
まず、「謙虚な気持ち」というのは、少し大げさかもしれませんが、“責任は我にあり”というぐらいの気合いが必要ですね。俺が俺がの“ガ”を捨てて、お蔭げお蔭げの“ゲ”で生きるといった感じでしょうか。
次に「感謝の気持ち」というのは、お客様をはじめ、従業員、事業をする上で関わる全ての方たち、また全ての事象に“ありがとう”という気持ちをもつことです。感謝は見えないものですが、利益のみを追求していても、あまり上手く行かないものだと思います。結局、ビジネスは人との関わりですからね。
最後の「現場主義」というのは、トップ営業を行い、お客様のニーズをくみ、ウォンツを把握する努力を惜しまない、といったところでしょうか。


成功している会社と、そうでない会社の違いとは?

「勉強好き、プラス発想、素直」な経営者の会社が成功し、その逆は成功しない

私が影響を受けた京セラ創業者でいらっしゃる稲盛和夫さんの言葉に「成功の法則=考え方×やる気×能力」というものがあります。それから「多くの事業家は、自らの才覚と能力に頼る。しかし、それでは一時的に成功したとしても、自分自身の才覚におぼれ、事業が長続きしない。事業を成功させ続けるためには、心を高め、徳のある人格を築き上げていかなくてはならない」とも仰っているんですね。私はいろいろな経営者にお会いする機会もありますし、積極的に経営者が出された本も読むようにしています。そんな中、経営コンサルティング業の船井総合研究所の創業者であり会長の船井幸雄さんの言葉は明確です。船井さんは「勉強好き、プラス発想、素直」、それらが成功する社長の条件と唱えています。成功しない会社とは、つまりその逆といえると言えるのではないでしょうか。


事業を軌道にのせるには?

中期経営計画を立て、収益利益CFを追求する

そうですね。一つの考え方として、短期間で黒字化をするということが考えられます。この場合、将来性のある事業内容でも、事業化するのに2~3年かけずに軌道に乗せることが重要になります。その場合は強力なスポンサーを得る必要がありますね。でなければ、中期経営計画(3年計画)を立て、収益利益CF(キャッシュフロー)を追求する方法もあります。


経営していく上で大切な事・気を付けなければならない事は?

社員教育も必要

CF(キャッシュフロー)経営は大事です。売上が激減した場合に備えて2~3か月分程度の運転資金は準備しておくことも必要だと思います。また、社員のモラルアップでは、給料で社員の動機づけはできないとし、社員の良いところを褒め、悪い点を的確に指導を行い能力アップとやる気を起こさせることです。社員教育も必要です。これは、定着率を高めることにもなるんですね。具体的には、定期的に社員研修などを行なうといいと思います。


クライアント(この場合は起業家)と接する上で心がけていること、それぞれ大事にしているポイントは?

良きパートナーとして、経営者の問題を解決

社長の良きパートナーとして、経営者のソリューション(問題)を解決し、タイムリーなプロポーサル(提案)を行なうことでしょうか。


最後に起業家へ一言お願いします

いつでも3年後の夢を描き、“私は運が良い”の気持ちでプラス発想で事業を行ってください。先ほどの成功する会社の条件を備えれば、きっと成功するはずです。


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